このページでは、Q&A形式で、富士山写真プリントの商品やサービスについてのお客様の疑問、質問にお答えします。
- インクジェットプリンターを使って写真を印刷するそうなのですが、写真の耐久性はどの程度のものなのでしょうか?
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富士山写真プリントでは、エプソン社製の大判インクジェットプリンター「PX-9000」を使って、エプソン社純正の写真用紙に大判写真プリントを行っております。
PX-9000は、耐久性に優れた「顔料」インク(PX-Pインク)を使用するモデルです。エプソン社の純正用紙を使用する事により、耐光性70年、耐オゾン性30年という高い耐久性を実現しています(エプソン社調べ)。
耐光性とは、太陽や照明機器が発する「光」に対する耐久性のことです。直射日光の差さない蛍光灯下の室内であれば、「70年」間色あせることがありません(加速試験に基づく理論値)。
また、耐オゾン性とは、オゾン(酸素)に対する耐久性のことです。空気中に存在する物質は、オゾンと化学反応を起こします。「酸化」と呼ばれる現象ですが、印刷に使用するインクもこの「酸化」現象によって次第に本来の発色を失い、色あせていきます。
エプソン社の「顔料」インクは、この「酸化」に対しても強い耐性を持ち、耐オゾン性で「30年」という耐久性を実現しています(加速試験に基づく理論値)。
なお、ここで紹介している70年、30年という数値は、エプソンが行った「加速試験」に基づく理論的な数値です。実際に、印刷したものを70年観察して得られた数値ではありません。従いまして、富士山写真プリントで、70年や30年といった数値を保証する事はできませんが、少なくともご購入から2〜3年程度で色あせるような事はありませんので、ご安心ください。
なお、長い期間印刷当初の美しさを保つ為に、以下の環境下での使用をお勧めします。
- 「屋内」での使用
- 直射日光があたらない事
- 一定の湿度・気温(温度:24℃、湿度:60%以下)に保たれている事
ここであげた条件は、エプソン社の加速試験と同じ条件です。この条件が保たれている環境下であれば、加速試験の数値に近い保存性を期待する事ができます。
特に、「直射日光」には十分ご注意ください。印刷物に直射日光があたるような環境下では、印刷品質が急速に劣化する恐れがあります。
また、「湿度」についても、極端に湿度の高い環境に長期間掲示すると印刷用紙を痛める恐れがありますのでお勧めできません。
- B0サイズの大判プリントを検討しています。使用する写真フィルムは、35mmフィルムなのですが、B0(1030mm×1456mm)という大きなサイズに引き伸ばして十分な画質が得られるのでしょうか?
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結論から言えば、得られる場合もあれば、得られない場合もあります。これは、技術的なお話し以前に、お客様の求めている「十分な画質」の基準によって答えが変わってくる為です。
もし、お客様が一般的なLサイズプリント(サービス判、89mm×127mm)と同等の細部まで鮮明なイメージをB0サイズのプリントに求めているのであれば、「十分な画質」は得られない、というお答えになります。
面積比で、LサイズとB0サイズを比較すると、130倍以上の差があります。
同じ距離で両者を鑑賞した場合、B0サイズのプリントは引き伸ばした分だけ「ぼやけた」画像となります。
ただし、ここで理解していただきたいのは、LサイズのプリントとB0サイズのような大判プリントでは、鑑賞する「距離」が全く異なるという点です。
Lサイズプリントの場合、その「観賞距離」は、10cmから30cmぐらいです。手にとって眺めたり、アルバムに収められているそれを眺めたりといった観賞スタイルです。
これに対して、B0プリントの場合、その「観賞距離」は、少なくとも1mから数mになると思います。1m以上離れなければ全体のイメージが視野に収まらない為です。
このように一般的な写真プリントと大判サイズのプリントでは、「観賞距離」が全く異なります。この点を考慮に入れた場合、35mmフィルムで撮影した画像データを基にB0サイズの特大写真プリントを作成し、鑑賞に足るだけの十分な画質を維持することも「可能」であるとご案内することもできます。
実際には、お預かりするお客様の写真画像の「質」によって、最終的な写真プリントの「質」は大きく変わってきます。同じ35mmフィルムの写真画像でも、撮影内容や画像の質によってB0サイズまで大伸ばしにできる場合もあれば、A1サイズ程度が限界の場合もあります。
プリントサイズについては、個々のお客様の写真画像の内容に応じて、適切なサイズをご案内することも可能です。もし、プリントサイズについてご不明な点がありましたら、弊社お問い合わせ窓口までお気軽にご相談ください。
- 「ペットの写真」を大判プリントしたいのですが制作してもらえますか。
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もちろん制作可能です。ペットの写真に限らず、ポートレート(人物写真)や商品写真など、原稿となる写真フィルムや、デジカメ画像があれば、どんな写真でも大判写真プリントの制作が可能です。
ただし、「写るんです」などの使い捨てカメラや、150〜300万画素クラスのデジカメを使って撮影したスナップ写真などを、A0(841mm×1189mm)やB0(1030mm×1456mm)などの大判サイズに引き伸ばしてプリントしても、十分な「写真品質」が得られない場合もあります。最終的な仕上がりの美しさは、原稿となる写真画像の撮影の品質によって決定されます。
原稿となる写真フィルムやデジカメ画像は、一眼レフカメラ、一眼レフデジカメなどで撮影した写真画像をご選択いただくことをお勧めします。
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